広角レンズの特徴
広角レンズには3つの特徴があります。
1.肉眼で見るより広い範囲が撮影できる
2.近くのものはより大きく、遠くのものはより小さく写る
3.広い範囲で焦点を合わせることができる
これらの特徴は、うまく作用すればいい写真が撮れますが、その逆におかしな写真になってしまう可能性もあります。被写体にしたくないものまで収めてしまったり、望まないパースの構図になってしまったりなどです。広角レンズを上手に使うために、自分のコンデジはどのように撮影するとどんな写真が撮れるのか、本番の前にいろいろ試しておくと失敗が減ります。
広角レンズが活用できるシーン
狭い場所や集合写真
広角レンズが活躍するのは、狭い場所や集合写真など、撮影する場所に限りがあったり複数の焦点を同時に捉えたいシーンです。
たとえば部屋全体を撮りたいけれど、離れて撮影ができなくて全体が収まらないとき、広角レンズを使えばその効果によって撮りたい範囲を収めることができます。また、複数の人物全員をくっきりと撮影したいときは、広角レンズを使ってF値を調整することで人物が鮮明に撮影できます。
主役となる写真をひきたたせる
近いものを大きく、遠いものを小さく撮影する広角レンズは、人や物などの被写体を主役にした写真を撮るのも得意です。背景をぼかすのではなく、くっきり鮮明に映しながらも被写体を目立たせたい旅の思い出の写真や、遠くから近くまでの一望を収めたい風景写真、被写体により近づいて強調するデフォルメ写真など、主役を引き立たせる写真を撮るなら広角レンズを使った撮影がおすすめです。ズームとはまた違った味わいの写真が撮れることでしょう。
遠近感のある写真
広角レンズを使えば、肉眼で見た以上の美しさや壮大さを写真に切り取ることができます。東京スカイツリーを真下から見上げるあのパースも、広角レンズならまるでその場にいるような錯覚を覚えるほどの迫力で撮影できます。学校行事や旅行などの集合写真も、広角レンズを使えばひとりひとりの表情まで写し取れるでしょう。VRにも迫る立体感・遠近感のある写真を、広角レンズを使って撮影してみてください。
コンデジに広角レンズがついているかどうかの確認方法
広さと奥行きを表現するのに欠かせない広角レンズは、レンズの焦点距離によって確認することができます。コンデジは内蔵のレンズで望遠も広角も撮影できるため、焦点距離が長くとられているものがほとんどです。
レンズの焦点距離の基準は50mmなので、それより小さければ広角レンズの機能を果たすことができます。24mmや35mm、18mmなどコンデジの機種によってさまざまなので、ズームの倍率に関わらず、焦点距離の最小サイズで確認しましょう。
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